虫歯予防・セラミック治療
虫歯予防・セラミック治療
✔️再発予防
✔️身体に良い物(ジルコニア)で永く保証(詰め物被せ物は5年、インプラントは10年)
✔️複数の治療法の選択肢を詳しく説明し、ご本人の希望を尊重
✔️予防矯正で虫歯に強い環境作り
口の中の細菌数は10兆個以上といわれ、そのうち、虫歯の原因となる酸を作る酸産生菌が70~80%を占めると考えられています。酸を作る代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は飲食物の糖分を摂取・分解して酸を作り出します。この酸によって歯が溶かされますが、人の唾液には酸を中性に近づける働きがあり、また、カルシウムやリン酸を含み、これらの作用で溶かされた歯は修復されています。しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置すると直に崩壊し、虫歯となります。
・深部へと虫歯を拡大させるラクトバチラス菌
ミュータンス菌と同様に、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。ラクトバチラス菌は、エナメル質のようなツルツルした部分には生息できず、ミュータンス菌によって作られた虫歯のザラザラした部分や、奥歯の溝、詰め物や被せ物の適合が悪いすき間などに生息します。酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深い虫歯の中で酸を作り、さらに深部へと虫歯を拡大させていきます。
初期段階の虫歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。虫歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で治癒します。虫歯の兆候があればお早めに受診ください。
✔️歯の表面が黒ずんできた
✔️歯の表面に穴が空いている
✔️甘いもの、冷たいものがしみる
✔️熱いものがしみる
✔️歯がズキズキ痛む
✔️食べ物がよく詰まる
✔️歯医者に1年以上行っていない
歯の痛み方で虫歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって治療方法が異なります。
C0ごく初期の虫歯
症状
C0は「シーオー」と読み、「C」はcaries(カリエス:虫歯)の頭文字で、「0」はobservation(オブザベーション:観察)の頭文字です。したがって「C0」は、虫歯になっているものの、今のところ治療の必要がない要観察歯となります。
虫歯菌が放出する酸によってエナメル質が溶かされ始めている段階で、歯の表面が白く濁って見えますが、まだ穴は空いておらず、痛みなどの自覚症状もありません。
治療方法
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化を促すことで治癒します。
C1エナメル質に小さな穴が空いた虫歯
症状
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身で虫歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
この段階では、歯を削らずに治すことができたり、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。
治療方法
虫歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レジン)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
C2歯の内部(象牙質)まで進行した虫歯
症状
虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。虫歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
治療方法
虫歯の部分を削り取り、詰め物で補います。症状によっては局所麻酔を使用します。
虫歯が広範囲な場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって歯の機能を回復します。
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。当院では身体に優しく、審美性の高い材料を種類豊富にご用意しています。
身体に良い物(ジルコニア)で永く保証(詰め物被せ物は5年、インプラントは10年)
C3神経まで進行した虫歯
症状
虫歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
治療方法
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。この段階で治療すれば、歯自体は残せることが多いです。根管治療後は土台を立てて、クラウンを被せます。
被せ物や土台には様々な種類があります。
C4歯根まで進行した虫歯
症状
歯根の部分まで虫歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期の虫歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
ブリッジは、失ってしまった部分の歯を補うために、その両隣の歯を土台にして、連続した被せ物を装着する治療です。ご自分の歯と同じように噛むことができますが、ブリッジを固定するため両隣の歯を削る必要があります。このブリッジには、保険適用の金属製のものや適用外のセラミック製など、様々なものがあります。
↪︎インプラント・入れ歯については、専門ページにて詳しく記載します〈click〉
従来の虫歯治療では、治療した部分の補綴物(削った部分を埋めたりかぶせたりする素材)は主にパラジウム合金、いわゆる銀歯を使っていました。しかし銀歯は見た目が悪いだけでなく、金属が溶け出すことにより金属アレルギーを引き起こす可能性もあります。
一方で、セラミックは陶器のような素材で、包丁やスペースシャトルの耐熱タイル、人工関節などに使われています。セラミックには透明感があり、天然の歯に近い色合いが出せるほか、銀歯よりも長持ちするなどといったメリットがあるのです。
セラミックスを使用することで、金属やプラスチックのような材料では再現できなかった天然の歯のように透明感のある自然な色調を回復することが可能になっています。
またセラミックス材料の研究も進み、歯と同じ硬さのものから金属に匹敵する硬さのものまで様々なセラミックス材料が出てきています。つまり、患者様のお口の状況に合わせてセラミックスの選択が可能になってきているということです。
透明感やツヤを出し、自然な色調を回復できます。
そのため、審美性が特に求められる前歯の治療に適しています。
汚れが付きにくく、変色しにくい特徴があります。
時間が経っても高い審美性を維持しやすいのは大きなメリットと言えるでしょう。
金属を使用しないので、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
衝撃によって欠けやすいというデメリットがあります。
しかし、ジルコニアについては、通常の咬む力では滅多に割れません。
ジルコニアとは、セラミックスの一種ですが、人工ダイヤとも呼ばれ、通常の歯科用セラミック(陶材)よりも強度に優れた材料です。
時計やアクセサリー、スマートフォンなどジルコニアはその成分配合率により様々なものに形を変え身近なものにも使用されています。
お好みやご自身の歯に合わせて色を変えることができます。そのため全ての歯でご使用いただけます。
近年強度が優れていることで対合歯への影響が懸念されています。
しっかり研磨をされたジルコニアであること、また強度の選択により解消ができます。
ジルコニアには成分や光の抜け具合(透過率)により硬さが大きく異なります。そのため多種多様なジルコニアが存在します。
当院では、基本的に歯と同等の硬さのジルコニアを使用し、ブリッジなど強度が必要な場合は耐久性を重視するなど患者様のお口の状況に合わせ材料選択をしておりますのでご安心ください。